受験勉強で「使える英語」を身につけるための7つのポイント


サイトへのご訪問ありがとうございます。
学生の方で(高校生くらいの方を想定しながら書いています)この「ビジネス」と名がつくこのサイトに興味を持たれた方は意識が高く、とりわけ英語については強い関心を持つ方と推察致します。

私がこのサイトをつくっている強い動機のひとつとして、「受験英語への復讐」があります。復習ではなく、「復讐」です。英語は大学受験時の得点源でして、高校三年間で多大な時間を費やして勉強しました。しかしながら、英語をコミュニケーションのツールとして使うことを考えた時にそのうちのかなりの時間は浪費、または努力の仕方を間違えた勉強だったと思います。あの脳味噌が柔軟でなんでも頭にスイスイ入った10代の頃に適切な英語の勉強の仕方をしていれば、と思います。

文部科学省もさすがに重い腰を上げ、受験におけるリスニングの比重増加や、小学生のカリキュラムへの英語導入、そこからつながる私立中学受験への英語導入等、様々手をうち始めており、恐らくここ5年〜10年で学校での授業や受験は大きな変化を遂げるのではないかと考えています。が、喫緊のところでは2017年のセンター試験の問題を見ても、我々の頃と変わり映えのしない問題が並び、ここをゴールとして勉強する高校生たちのことを思うと、「21世紀にこれ?」(苦笑)と悲しい気持ちになるわけです。とはいえ、進路決定のため、皆さんの夢の実現のために、受験通過は依然として必要条件でしょう。これは世界各国共通で、そこでの勉強の費用対効果や実用性が常に議論の対象となることも含めて、同じです。ここで勝たなくては先に進めないのです。

そこで下記に7点、参考として受験のために英語を勉強する上で留意した方が良いと思われることを書きました。これらのことを実行することと、英語の試験の点数を上げることは短期的には一致しません。勉強が試験の内容に最適化されないからです。恐らく試験勉強としての効率は落ちるでしょう。ただし、その先にある英語、これからますます大事になってくるコミュニケーションツールとしての英語を考えた時に、単純に試験に最適化された英語の勉強は、後々そのツケが一気に払うことになります。いつかどこかでする努力なので、無駄を省くことが中長期的には最も効率的です。皆さんのライバルはアジアの若者です。彼らの言語スキルは高いですよ。無駄なことをしていないからだと思います。

1.音を大事にしよう

受験英語の一番の問題は、ペーパーテストで大量の受験生を限られた人数の採点者で裁くという形式のために、言語習得の根幹であるはずの「音」がないがしろにされるとうことだと思います。将来的にはコンピューターの音声認識によって発音のチェックが行われる等も期待できるかもしれませんが、発音の問題は未だに、「下線部の母音で音が異なるものを選べ」のような、多くの学生が頭の中でカタカナ発音を響かせながら解いているあまり本質的で無いもののようです。

音の学習は、正しく音(子音、母音、単語レベル、センテンスレベル)が自分の口から出せるか、またその音を聞いた時にきちんと認識できるか、ということかと思います。その目的に道がつながっていないことは無駄、または果てしない遠回りです。よく言われることですが、自分で出せる音は聞けるはずなのでまず自分の口からその音を出せるように努力してみるべきです。

市販の発音の本を買ってきて子音、母音の音をよく聞いて真似することをやってみましょう。また、自分の声を録音して音源の音と何が違うのか感じてみて、そこから似せるように工夫してみてください。耳を澄ませて聞く、マネをする、うまくいかないからまた一生懸命聞く、が時間がかかるようで、リスニング上達の王道なのだと思います。言葉ですからね。人間が生まれついて持っている能力を自然な形で活かしましょう。その上で、単語を覚える際は必ず一度はその音に当たってみてください。今は携帯のアプリで発音も効率良くチェックできますし、録音機能だってしっかりしたのものがついています。是非フル活用して「音」としての英語をしっかり身につけてください。

2.単語は限界まで覚えよう


上記と合わせるとややハードルが上がりますが、単語は受験勉強で設定されているマックスのところまで到達すると良いことがあります。センター試験レベルで4,000語、東大京大早慶レベルで10,000-12,000語(派生語含む)と言われていますが、この12,000語レベルまで到達するとビジネスで日々使われる単語も結構な割合でカバーされます。一度覚えてしまえばこちらのものですし、単語量がある程度まで増えると読みこなせる、聞きこなせるもののレベルが上がり、本や動画を楽しみながら既に覚えている単語の記憶定着と新しい語彙の獲得が一気にできてしまうようになります。きついかもしれませんが、ここは限界まで増やしておくことが望ましいです。

ちなみに12,000語は主に読む、聞くための語彙数です。会話や英作文用としてははその半分くらいがスムーズに日本語→英語で出てくるようになっていれば単語面で非常に困ることはなくなると思います。(*留学を希望される方は、勉強に関係する語彙をもっと圧倒的に増やす必要があるでしょう。)

3.和文英訳はほどほどに

高校の英語の授業はこの英文解釈が中心でした。テストの山場も後半の長文、中でも英文和訳だったと思います。英語の理解力アップのために必要な訓練ではあると思うのですが、重要なのは「英語の文章の構造がわかっていること」であって、日本語に訳すこと自体は採点者に、僕はちゃんとわかっていますよ、ということを伝えるだけの作業です。実務の中ではほとんどやりません。私の場合、社外の人向けに自社の外国人の通訳をする時くらいです。逐語訳は必ずしも必要ありませんし、ましてや、訳す際の日本語の表現に拘る、とか、もう本当に時間の無駄なので、すぐ止めましょう。翻訳の仕事をするようになったらその時にでも研究してください。

余談ですが、相手がどこの国の方であろうと、良い人間関係と信頼の構築のためには相手の気持ちに気づくこと、円滑にコミュニケーションが進むことが必要条件かと思います。なのでAIが発達して自動翻訳がどこまで進んでも、言葉の勉強はずっと続くことでしょう。翻訳のためのタイムラグをゼロにすることは実質不可能かと思いますので、一人で遅れていたら世界のみんなは待ってくれないでしょう。また、余程特殊なスキルを持っていない限り仕事のパートナーとしても信頼されないと思います。

4.文法の勉強は役に立つ

海外の文法の本で定評のある、”Grammar in Use Intermediate” “という本があり、こちらを購入して一通り内容に目を通しましたが高校で使う文法の教科書と練習問題集をしっかりこなせば、内容はほぼ同じです。この点については文法中心と指摘される日本の英語教育の面目躍如ですね。また、文法の中で学習することになる、熟語(take care of とか in the middle ofとか)はかなり使えます。

振り返ってトリッキーだな、と思うポイントは「並べ替え」と「穴埋め」問題です。

「並べ替え」は試験問題としては、パズル的に成立しますが、実際に会話で話す時には、まぁ、やらないだろう、という頭の使い方だと思います。この形式を考えた人は絶対に英語が話せない人だろうな、とすら思います。(書いて、校正するという機会が多かったかもしれません。)

また、「穴埋め」も非現実的なシチュエーションです。一語、二語わからなかったり、忘れたりしたら別の言い方を瞬時に考えたり、エイっと抜かして話したりして、コミュニケーションの円滑さをキープするために頑張るのですが、そこで止まってうーんと考えたり、自信満々で”of”とか書いたり、すごく変な感じです。基礎的なフレーズの記憶をうながすための設問なのでしょうけど、あまりに頭の使い方が実際と乖離していて、全然英語が使えるようにならなそうな勉強だと思います。穴埋めではとりわけ前置詞が正解と不正解を分けたり、ものすごい存在感を発揮しますが、現実の会話では第二言語者同士だったら間違っていてもさほど気にしませんし、そもそもボソっと発音されますし、of とfromで意味が異なる、みたいな例も習いますが、それが原因で大きな誤解が生じてトラブルになった例を実際に見たことも聞いたこともありませんので、試験対策としておつきあいするくらいの気持ちでちょうど良いと思います。
発音、単語、話の展開の仕方に慣れる(結論→理由とか補足)の方が遥かに重要です。

採点効率もそうですが、学習の優先順位をはっきりさせて、きちんとしたスキルを学べるようにすれば良いのに、試験で差をつけるために、実際にはほとんど登場しない重箱の隅をつつくのもこの受験英語学習の欠陥ですよね。

5.リスニングには時間をかけよう

時間をかけよう、というのは、「焦らずじっくり取り組もう」と「多めに時間を割いてみよう」という両方の意味が当てはまります。今はポッドキャストやYouTube、本に付属のDVD等で手軽に英語の音声に触れることができますの。聞く訓練が20年前と比べると格段に低コストです。選択肢の幅が広いのでプライドに邪魔されることなく、わからないければ内容とスピードを躊躇なく落とし、少しずつレベルを上げていくことが大事かと思います。また、リスニングは英語を直読できるようになること、直読できるようになったらその処理速度を上げていくこと、にダイレクトに繋がりますので時間をかけても十分、そのリターンが(受験の中心であるリーディング対策としても)あると思います。

6.簡単な英作文を大量にこなす

私が学生の頃は文法の勉強が終わったら、少し凝った表現の英作文を1日1-2問やる、という感じの勉強だったのですが、これではなかなk使い物になりません。簡単な英作文をひとつひとつ時間をかけずに大量にやることで、英語的な足腰が鍛えられます。ビジネス英語勉強法の中で紹介している、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」というシリーズにはそのヒントがたくさん詰まっています。一番の基礎の青の本だけでもやってみる価値はあると思いますよ。日本語→英語を繰り返すことで、そのうち、心の中にある表現したいことのイメージ→英語表現へジャンプする時が自然にやって来ます。

7.オンライン英会話

最後に、これは書こうかかなり迷ったんですが、時間とお金に(ご両親のお金に)余裕がある方は勉強が試験に偏り過ぎず、実用面とのバランスが取れるようにトライしてみても良いかと思います。ちなみに、我が家の小学生は私がサポートでつきながらオンライン英会話に週一で取り組んでいます。皆さんの5-10歳年下の後輩たちはこれがデフォルトかもしれません。。着手は早くても損は無いと思います。

最後に、忙しい中かと思いますが、学生のうちに英語を集中的に勉強したい方は、「ビジネス英語勉強法」でご紹介している方法をピックアップして是非試してみて頂ければと思います。


ライトニング
外資系企業勤務のアラフォー、既婚、子持ちです。 ベタベタの日本企業からの転職で苦労してなんとか身につけた英語の勉強法を自分を見直し、モチベートする意味も込めてシェアさせて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

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