受験英語から逆算した勉強の優先順位


前項でご説明しました英語の4技能の構成要素を見た途端に「やはり文法!」「やはり英単語!」と思い、単語集や問題集を買ってきてほぼ全ての勉強時間をそこに費やしたくなる方もいるかもしれません。

そこが重要なことは事実なのですが、話す、聴くの問題解決を考えた時に単語と文法をやっても多くの場合その人の英語はほとんど変わらないと思います。

発音、単語、文法があったら多くの人はまず「発音」に時間を割いてみるべきです。そして並行してライティング、リスニング>スピーキング、リーディングの優先順位でしばらく勉強を進め、頃合いを見てスピーキング、リスニング>ライティング、リーディングにシフトさせていくのが良いと考えています。

これは多くの方が経験する受験対策の(主に大学受験の)英語の勉強に関わっています。

受験英語の特徴 長所/短所

現在文科省が改革を進めようとしていますので、あくまで今40代前後の人たちが経験した受験勉強を前提にしております。

受験英語は長く複雑な英文を高い理解度で読み、理解することを究極のゴールとして設計されていると思います。なので、単語、文法、複雑な構造の英文の和訳、長文読解という問題が中心です。それに比べると圧倒的に少ないボリュームですが、将来的に英語の論文を書くことを意識してか英作文もありました。リスニングも更に少ないボリュームで導入されつつありましたが、配点が少なく、対策の打ち方も曖昧でほぼスルーされる程度の存在でした。スピーキングについては、下線部母音の音が異なるものを選べ(笑)まだ生き残っているみたいですね。学習者のベネフィット<<<採点者の効率性という考え方が大きく全面出ている内容かと思います。

まとめますと、

受験英語の長所

単語力がつく

文法はきちんとやれば完璧

読解力、スピードもつく

受験英語の短所

音に関する感覚が大きく欠落

なので音を知らない、間違って覚えている、場合によっては無理やりのローマ字読みでしか知らない単語が多数存在する

なので単語レベルで聞き取れない。文章にすると更にわからない

英語で表現することもほとんど求められないので、日本語/感覚英語という経路、瞬発力が育たない

話すことなく勉強を終えるため、自信がつかない

個人的に振り返ってみて、中学~大学で英語を口から発話している時間(書いているものを音読も含めて)は合計56時間くらいしかなかったんじゃないでしょうか。自分の意思で話そうとしている時間は30分未満かも。

多くの方にとっての学習の優先順位

「音」に置くべきだと考えます。これは正しい音を聞いて、マネをして、正しい音を自分の口から出すことが基本です。自分の口から英語の音を出さないとダメだと思います。家の外ではなかなか難しいです。なので、単語、文法、フレーズを覚える等の基礎の勉強は外での移動時間や細切れの時間を使い、家では発音練習、シャドーイング、オンライン英会話等の声が出る勉強という形になり、声を出すことを中心にした勉強になるかと思います。多くの方は受験勉強で文法、単語、読解>>>音になっているので、このバランスが良いはずです。

家族がいて家で声を出すのが恥ずかしい、という方は気にしないようにしましょう。結局、実際に英語を使う場面では初めこの「恥ずかしさ」と戦うことになります。そしてこの「恥ずかしさ」への処方箋は自分を麻痺させることだと思っています。(シャドーイングの項で詳述します。)家でうるさいと言われてしまったら、教材を携帯に入れて外で誰もいない空き地を探しましょう。

冒頭に書きましたが、英語の勉強をしようと思った時にまず、文法、単語、読むと考えてしまう方、これまでと同じことを繰り返していても現状は変わりません。受験勉強で慣れていて勉強の中で自分が「痛み」を感じないところに逃げてはいけないということです。自分の苦手な分野、恥ずかしさを感じる分野とまず向き合うことをおすすめします。

受験勉強で慣れていて、勉強の中で自分が痛みを感じないところに逃げてはいけないということです。


ライトニング
外資系企業勤務のアラフォー、既婚、子持ちです。 ベタベタの日本企業からの転職で苦労してなんとか身につけた英語の勉強法を自分を見直し、モチベートする意味も込めてシェアさせて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

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